語呂合わせ

 契約した新車に「の6314」という番号がついた。
 語呂合わせ、ダジャレに敏感な筆者には、これが耐えられなく思えた。
 同僚の外車に「3298」(ミニクーパー)という番号が付いているのは可愛くていいが、「6314」(ローサイシ「労災死」)では喜べないだろう。
 また「6314」(ムサイシ「無妻子」)も、妻も子もある身にとって、妻子を奪われるようで辛い。
 悪く考えると悪いことばかり見えてきて、「の6314」を「の6w(3の横倒し)i(1をiに見立て)4」とすると「ノロウィルス」の5音中4音が順序まで一致している、などと、我ながらくだらないこじつけまで浮かんでくる。
 妻には笑われたが、鬱々としたままでいたくないと、車のセールスに電話をかけてみたが、陸運局に割り振られた番号でどうにもならないと・・・。
 ああ、こんな気持ちで新車に乗らなければならないのか、とズブズブと落ち込んで行くばかりであった。

 ところが、間もなくすごい抜け道が見つかった。
 何気なく「NO6314」と書いていて、あっ・・・と気がついた。
 偶然にも、先頭に「の」すなわち「NO」がついていれば「の6314」は「NO労災死」、労災死をなくそうという前向きな標語に読むことができる。
 さらに「NO無妻子」は二重否定になって「妻子有り」に戻ることができる。
 「ノロウィルス」は元々こじつけも甚だしいので、無視。
 これで気分は大転換、日本晴れになった。
 人の気分はこんな小さなことでかくも大きく変わるものかと、自分でも呆れかえる始末。
 
 さて、肝心の新車の乗り心地は?
 これが、素晴らしいのだ。アクセルを踏めばこの上なくスムーズに加速するし、小ぶりなハンドルを操作するときびきびと気持ちよく転回するし・・・、車なら当たり前と思われるだろうが、これ程当たり前のことを気持ちよくできる車には乗ったことがなかったので、大満足。
 「の6314」(ノムサン(←誰?)イーヨ)この車。おあとがよろしいようで・・・。

 【追記】
 「6314」の読み方はまだあった。
 ムザンイシ「無惨縊死」、これはたまらないほどひどい。
 ムサンイシ「無産医師」、はやらない医者。
 ローザンイシュウ「老残異臭」、これもひどい。
 中国語風に読むとリュウサンイースー「流産必須」って聞こえませんか。
 こんなのを真っ先に思い浮かべていたら、とても我慢が出来なかったと思う。
 「NO」がついていて本当に良かった。

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